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インターン最前線!社会人も知りたい採用支援の裏側


インターンを効果的な採用支援につなげるプロセス



就職氷河期は遠い昔のこととはいえ、若者の就職難は現在もなお深刻な社会問題として取り上げられています。大学新卒者のうち4人に1人は卒業までに内定がもらえないいわゆる「就職浪人」になると言われ、就活を取り巻く環境は年々厳しくなっているようです。大学側としても、こうした状況を静観しているわけではありません。有名私立大学では新卒予定者や就活を間近にひかえる3年次を対象に独自の就活セミナーを開いており、専門スキルをもった職員によるキャリアカウンセリングやセルフモニタリングなどを行っています。就活セミナーそのものは民間企業も開催していますが、ひとりひとりの学生を職員が継続的なスパンでケアできるところに、大学が就活セミナーを実施することの意義はあるといいます。

大学における就活対策の柱は、キャリアカウンセリングとセルフモニタリングです。キャリアカウンセリングではまず、個別のカウンセリングによって学生の「やりたいこと」を模索していきます。職員主導ではなく、あくまでも学生の希望に沿うかたちで本人の職業適性を把握していくのです。セルフモニタリングは自己分析ともよばれる手法で、数十項目に及ぶチェックシートを埋めていくなかで自分がどの分野に適性があり、またどの分野にはあまり向いていないのかを視覚的に理解していきます。

一方の企業側も、優秀な学生を多く集めるための試みを重ねています。企業説明会の回数を増やしたり、SNSを活用して学生本人と直接コンタクトをとったりと、今の時代ならではの手法で人材の獲得をはかっています。ユニークなところでは、企業セミナーの際に自社の商品などを無料で配布するなど、会社の独自性をうちだしている企業もあるようです。



採用支援担当者に聞く!インターン後に輝く学生とは



学生の間では、インターンを有効に使えるかが就活の大きな分かれ目と言われているようです。かつては単なる職場体験と考えられていましたが、現在ではむしろ就活の前哨戦という意味合いが強まり、このかぎられた期間内に企業から好感触を得られなければ就職浪人確定、とまで思いつめている学生もいるほどです。

大学の職員から見て、就活の前哨戦であるインターンを有効に活用できる学生にはいくつかの共通点があるといいます。第一に、就活に対し前向きであることです。どの学生も4年次になったばかりの頃は将来に対しても楽観的で、就活にも意欲をもって取り組むものですが、6月あたりになると徐々に就活の現実が見えてきて、自分の希望と適性とのずれもわかってくるなかで就職への意欲が薄れ、就活からもフェードアウトしていくパターンが少なくないようです。

就活中に輝く学生にはふたつの特徴があると言います。ひとつは、自分の適性を客観的に知り尽くしていることがあります。自分の強みややりたいことだけでなく、弱点やどうしてもできないことまで冷静に把握しているからこそ実像とずれのないセルフイメージを構築でき、企業に対しても堂々と、自然体で自分の魅力をアピールすることができるのです。この種の学生はキャリアカウンセリングへの取り組みも熱心で、自己分析のなかで語られるキーワードも非常に具体的だと言います。

もうひとつの特徴は、就職をゴールとしてとらえていないことです。長期戦におよぶ就活を乗り切っていると、つい、「就職は人生のゴール」というような考え方になりがちです。確かに、企業への内定は人生においてひとつの大きな通過点ではありますが、決してゴールではありません。就職した後にその会社で自分がどんな働き方ができるか、どのような能力を活かせるかを落ち着いて考えられる学生は就活で輝き、企業に入っても埋もれない人材になると、大学職員は語ります。



ベテラン採用支援担当者が語るインターン今昔物語



SNSなどの浸透によって、就活を取り巻く環境は常に変化をつづけています。では、就活の当事者である学生の本質は、今と昔とでどのように変わっているのでしょうか。かつての大学は、良い意味で放任主義の時代でした。大学生は言ってみれば社会人一歩手前の状態。もうほとんど大人なんだから、学業においてもプライベートにおいても自分できちんと判断してふさわしい行動を取りなさい。たったこれだけの言葉で大学としての指導は成り立ってきましたし、そのスタンスは就活においても貫かれていました。もちろん、企業との窓口となる採用担当セクションは当時から置かれていましたが、あくまでも意欲のある学生に対し適性に応じた企業を紹介するというスタイルにとどまり、大学職員が能動的に学生ひとりひとりにかかわるようなことはほとんどありませんでした。

しかしながら、就職難が顕在化する時代になってから、大学の就活指導は少しずつ変わりはじめます。学生のほうも、従来のような「取りあえず就職する」というスタンスから「仕事で自己実現をはかる」という発想に変わり、それにともなってキャリアカウンセリングやセルフモニタリングの重要性も高まっていきました。

一方で、こうした大学の在り方を「オーダーメイド就活」と揶揄し、疑問を投げかける人もいます。大学はあくまで研究機関であって、学生を相手にしたお客さま商売ではない。大学職員が学生ひとりひとりの就活にまで干渉するのは本末転倒である、と批判の矛先は、キャリアカウンセリングにも及びます。確かにキャリアカウンセリングやセルフモニタリングはひとつのツールであって、就活に勝利するためのテキストではありません。自己分析を繰り返した挙げ句かえって自分が何をやりたいのかわからなくなり、就活からフェードアウトしてしまった学生がいます。あるいは、キャリアカウンセリングにおいて面接の模擬練習を繰り返しすぎたために就活のプレッシャーに押しつぶされてしまった学生もいます。就活に勝利も敗北もありません。内定通知をもらうことを勝利と位置づけてしまうから、反対に負けを強く意識してしまうのです。

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